盛土とは?概要や切土との違い、災害について解説!

主に住宅地の開発などに行われる「盛土」はどのような工事なのでしょうか。
今回は盛土の内容や災害との関係性について、切土と比較しながら解説していきます。

盛土とは


盛土とは、低地や斜面を平らにするために、土砂を盛って平らな土地をつくることです。
場合によっては、盛土の逆である土地を削って造成する「切土」を同時に行う造成方法もあります

盛土や切土のように、山や丘などの土地を宅地に変えることを「宅地造成」といいます。

盛土により造成された地盤は、地山と比べて、沈下や崩壊、滑り等が生じやすい状況にあります。
これは、盛土による地盤は土の粒子間の結合がゆるい為、雨水や地下水の浸透が容易であることが原因です。

その為、ローラーなどにより締固めなどを行う必要があり、一定規模以上の切土または盛土は、擁壁を設置するなどの対策も必要になります。

盛土の役割

盛土の役割は、主に2つあります。

    ① 上載荷重を支える役割
    ② 止水壁としての役割

①の盛土は、道路盛土工・鉄道盛土工・造成工などがあり、主に道路工事や造成工事で施工されます。
②の盛土は、河川護岸やロックフィルダムなどの河川や海の現場で施工されます。

盛土の種類

盛土には、以下の2種類があります。

  • 腹付け型
  • 傾斜のある土地の造成に対して行われる

  • 谷埋め型
  • 丘陵や山の谷間を埋め立てる際に行われる

盛土の工程


盛土は以下のような工程で進められ、土砂の運搬から締固めは繰り返し行われます。

① 現場の整地
② 土砂の運搬
③ 敷均し・締固め+水対策

現場の整地

資材搬や建設機械を搬入しやすいよう、現場をならします。そうすることで効率的な搬入、安全面の確保が可能となります。

土砂の運搬

盛土用の土砂を運び込む際に、現場までの搬入ルートに配慮する必要があります。
例えば、運搬途中に住宅街や学校がある場合には騒音などに配慮しなければなりません。
その為事前にルートを確認し、必要あれば変更する必要があります。

また、土砂の運搬は1回の往復で済むものではなく、基本的には数回にわたって運び込まれます。
その為事前の周辺環境への配慮は特に大事で、自治会長への説明に始まり、誘導員の配置、搬入後の道路補修や洗浄を行う場合もあります。

盛土と災害


盛土や切土により造成した住宅地で、液状化現象や陥没が起こるなどの被害も起こっています。
地質、地形、雨量等々によって一概に言えませんが、盛土より切土の方が災害に強いと言われています。

切土は、固い岩盤を削り取ってそのまま使用します。従来から自然に形成された地盤が残るため、比較的安定しています。
特に山地や丘陵地は、従来からの地盤が良質な為、そこを削った部分は非常に良い地盤となります。

一方、盛土は新しい土を埋め込むため、しっかりと転圧(締め固め)や地盤改良工事を行わないと不十分で軟弱な地盤になりかねません。
盛土された地盤は、沈下や圧縮が落ち着くまでに3年~5年程度掛かり、盛土内部に廃棄物や大きな石などが混ざっている場合、10年程経過しないと安定しないとも言われています。
そうしたことから地震でも沈下や崩壊が発生しやすく、豪雨の際にも沈下や崩壊が発生することがあります。

ただし、切土による造成でも強固な地盤にすることは可能です。補強材も様々な種類があり、施工で解決できる問題です。
また、1961年の宅地造成等規制法の前と後では盛土地盤の強度が違います。造成が行われたのがいつの時代化によって安全性は異なっていると言えます。

盛土と切土の見分け方

見分けるには以下のような方法があります。

  • 大規模盛土造成地マップを活用する
  • 自治体に問い合わせる
  • 過去の災害事例を調べる

大規模盛土造成地マップとは、大地震により滑動崩落が発生する可能性のある大規模盛土造成地について、おおよその位置と規模を地図で示したものです。
マップだけでは細かく判別はできないものの、災害に強い土地を見極める目安にすることは可能です。
土地調査が進んでいない自治体も中にはあるため、住んでいる地域で見られない場合は、自治体の担当部署に確認すると良いでしょう。

切土と盛土の境界近辺は、盛土部分が変形しても切土部分は変わらず、地盤に段差が生じて建物が傾く被害を発生させてしまう為、特に盛土部分は災害リスクが高いと言われています。

土地選びをする際は出来るだけ多くの情報を集め、様々な観点から確認してみることをオススメします。

まとめ


土砂を盛って平らな土地をつくる盛土は、切土と比べより強固な補強材や締め固めが必要となります。造成工事には欠かせない工事ですので、災害に強い土地になるよう工事を進めたいものです。

また、土地を選ぶ際は大規模盛土造成地マップなどの活用をし、より多くの情報取得に努めましょう。

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