「施工管理はやめとけ」と言われる理由を解説!施工管理に将来性はあるのか?

施工管理についてインターネットで検索すると、よく目にするのが「施工管理はやめとけ」などのネガティブな言葉です。
なぜ「施工管理はやめとけ」と言われるのか。

事実大変な部分も多くありますが、その反面魅力的な面や、やりがいもある仕事です。

今回はやめとけと言われる理由や仕事内容、やりがいについて解説します。
人手不足が続く施工管理ですが、将来性はあるのでしょうか。

辞めとけと言われる理由【5選】


主な理由は以下の5つになります。

  • 1. 拘束時間が長い
  • 2. 事故のリスクが高い
  • 3. 体力的につらい
  • 4. 精神的にもつらい
  • 5. 勤務先が一定ではない

それぞれの理由について詳しく解説していきます。

理由1 拘束時間が長い

施工管理という仕事は現場を管理することが仕事なので、決まった時間で終わるような仕事ではありません。
作業員の残業があれば現場を閉められず、土曜日も基本的には平日と同じ扱いです。
工期が近づいてくれば日曜日であろうが夜間であろうが終わらせることを優先に行動をしなければならず、他の産業に比べ拘束時間が長くなり、結果的に家族との時間が取れず夫婦仲の悪化などを招いてしまう恐れがあります。

理由2 事故のリスクが高い

施工管理の職場は基本的に建設現場です。
重機作業や高所での作業などがある為、重機災害や墜落転落災害などが発生しやすい状況となります。

そのような状況に身をおいていれば事故に巻き込まれるリスクは高くなり、例え自分が被害に合っていないとしても、ひとたび事故が発生すれば安全管理を怠ったとして責任は施工管理が負うこととなります。

理由3 体力的につらい

施工管理の仕事は明るいうちは外作業、暗くなれば事務作業とかなり多忙です。
夏とも慣れば炎天下や雨に打たれながらの作業、冬であれば寒さの中での作業や雪が積もれば雪かきをしなければなりません。
朝から夕方までで疲れ切ったあとに夜間の事務作業が待っています。
体力的にはつらい仕事です。

理由4 精神的にもつらい

また施工管理は様々な責任が発生する仕事です。
資材の発注、納期管理、作業員の手配、現場予算の管理、品質の管理、工程の管理などどれをとっても重要な仕事であり、どこかで間違いが発生すれば工事を進めることが出来なくなり、たくさんの人に迷惑がかかってしまいます。
そのため精神的にプレッシャーを感じてしまうことが多々あります。

理由5 勤務先が一定ではない

施工管理は毎日同じ職場へ出勤することはありません。
担当している現場が終われば次の現場に移ります。
当然自宅から近い所ばかりではなく、時には単身赴任で遠方の現場になることもあります。

また時間帯もバラバラとなりやすく、夜間工事しか出来ない現場を受け持てば完全に昼夜が逆転した生活となってしまいます。

仕事内容

そもそも施工管理の仕事とはどのようなものでしょうか。

施工管理の仕事内容は非常に業務範囲が広いのが特徴です。

現場での作業指示や墨出し、品質検査から事務所内での図面チェック、発注、日報作成、朝礼時の資料作成などの事務作業まで行わなければなりません。
業務量によって帰れる時間も日によって違います。

施工管理のある一日のスケジュールを表にしてみました。

時間 作業内容
6:30〜7:00 事務所内清掃、その日の作業内容の確認
8:00〜8:30 朝礼、ラジオ体操
8:30〜10:30 現場巡視、墨出し作業、工事写真撮影
10:30〜11:30 資材発注、職長打ち合わせ資料作成、図面確認
11:30〜12:00 職長打ち合わせ
12:00〜13:00 昼食
13:00〜15:00 業者との打ち合わせ
15:00〜17:00 現場巡視、工事写真撮影
17:00〜18:00 現場作業終了、安全確認、施錠
18:00〜21:00 書類整理、図面作成、工程表の作成、次の日の作業準備
21:30 帰宅

施工管理のメリット【5選】


今まで大変な面ばかりを説明してきましたが、一方で施工管理を通して得られるやりがいやメリットもあります。
主なメリットは以下の5つになります。

  • 1. 計算通りに進んだときの達成感
  • 2. 年収が高い
  • 3. 関わる人が飛躍的に増える
  • 4. キャリアアップを図れる
  • 5. 成果物が目に見えやすい

それぞれのメリットを具体的に解説します。

① 計算通りに進んだときの達成感

施工管理の仕事は実際に自分で作業を行うわけではなく、自分で計画して段取りしたものを作業員に実行してもらうことが主な仕事です。
事前に計画を立て、必要な資材を手配し、納期を間に合わせ、納まりを入念に打ち合わせ、作業員に指示を出し、結果思い通りの成果物が計画通りの日数で出来上がったときは大きな達成感を感じることができます。

特に作業難易度が高いものであれば、達成感もひとしおです。

② 収入が高い

施工管理の給与は平均して年収500万〜800万程度と言われておりスーパーゼネコンなどの大手企業ほど高い傾向です。
高い給与水準ではありますが、その反面拘束時間が長い仕事のため時給に換算するとそこまで高いわけではありません。

しかし、残業をしたくても出来ない方やまとまったお金が欲しい方にとってはメリットの一つです。
また資格取得により手当を受けることで更なる年収アップが可能となります。

③ 関わる人が飛躍的に増える

現場は一人の力で出来上がるものではなく、そこには施主、設計、不動産、メーカー、協力業者、近隣住民、そして作業員など様々な人の協力のもと成り立ちます。
施工管理をしているとかなりの方々と顔を合わせることとなり、3ヶ月ほどで200枚の名刺がなくなることもあります。
またほとんどが建設関連のスペシャリストばかりなので、納まりなどの相談事や、はたまた自宅のリフォームなどの相談に乗ってくれることもあり、魅力の一つと言えます。

④ キャリアアップを図れる

現在、施工管理という職種は需要に対して不足している傾向にあります。
どの企業も施工管理が欲しいのです。そのためしっかり経験を積み実績を上げていけば転職を考える際に、今よりも好条件の職場へ行くことも可能となります。
中には大手企業からヘッドハンティングを受けたなんて話もあります。
また、施工管理の業務範囲の広さから、施工管理以外の職種に転職した際にも新たな職場で順応しやすいというメリットもあります。

⑤ 成果物が目に見えやすい

施工管理は建物をつくる仕事に携わるので、成果物が目に見えやすいという特徴があります。
よく「地図に残る仕事」と言われますが、そういったところにやりがいを感じている人は多いです。
人に自分の仕事を説明するときにも「あの建物の建設に携わった。」と誇りをもって言えます。

施工管理に向いている人【3選】


施工管理にはどのような人が向いているのでしょうか。
以下に3つに当てはまるかどうかで判断頂けると思います。

  • 1. 人と接することが好きな人
  • 2. 体を動かすことが好きな人
  • 3. マルチタスクが得意な人

① 人と接することが好きな人

施工管理は人とのコミュニケーションが仕事の良し悪しを決めるほど重きを置くべきポイントです。
たとえ、現場で問題が発生したとしてもコミュニケーションがしっかりとれている現場であれば皆で一丸となって問題を対処し、事なきを得ることも多々あります。
人と接するのが好きな人は相手からも好かれやすいので施工管理に向いていると言えます。

② 体を動かすことが好きな人

体を動かすことが好きな人も施工管理には向いていると言えるでしょう。
施工管理は実際に作業を行うわけではありませんが、外での作業は多く常に現場内を歩き続けなければならないこともあり、1日に2万歩以上歩くこともあります。
体力勝負のため普段から体を動かしている人は疲れを感じづらいはずです。

③ マルチタスクが得意な人

基本的に施工管理の仕事はマルチタスクとなります。事務作業をやろうとしていた矢先に作業員より呼び出しを受け対応をしたり、とにかくあらゆる作業を同時進行で行っていかなければその日の仕事は終わらなくなってしまいます。
よってマルチタスクが得意な人はどんどん業務を進められますが、
一つの作業しかこなせない人は施工管理には向いていないと言えます。

施工管理の今後の働き方や将来性


ここまで現在の施工管理の実情を書きましたが、将来はどう変わっていくのでしょうか。
ここからは、昨今の働き方改革や労働環境の見直しなどにより、施工管理の仕事もどのように変化していくのかを解説します。

施工管理の需要について

これから起こることとしてバブル期の建設ラッシュで建てられたビルやマンションなどの大規模修繕工事その他道路などのリニューアル工事、そして住宅のリフォーム工事があちこちで必要となってくるため、仕事はどんどん増えていきます。
そういった意味では「施工管理の将来は明るい」と言えるでしょう。

働き方

施工管理の若手不足が問題となっている背景もあり建設現場の完全週休2日制がゆっくりですが着実に前進しています。現場によっては隔週で土曜日を休みにしているところも増えてきました。

また搬入計画の管理システムの導入、図面や工程表などの膨大な資料を電子化することでいつでも確認出来るようにするなど、施工管理の作業効率化を目指したこれまでの作業の見直しも進んできています。

そして将来的にAIが普及していくことで施工管理の業務負担は飛躍的に軽減されていき、働きやすい環境へと変わっていくことが予想されます。

おすすめの施工管理職


前半に施工管理の辛い部分を包み隠さず明かし、ネガティブな印象を持たれた方もいると思います。しかし、辛いと言われている一方で施工管理の中でも「比較的楽」と言われている施工管理職もありますので紹介します。

造園工事の施工管理

造園工事とは庭などの植栽や緑化工事など植物を扱う工事全般を指します。

造園の施工管理が比較的楽だと言われる理由は工事範囲が狭いことが挙げられます。
建築施工管理であれば建物一式が工事範囲、管工事施工管理であれば給排水、空調など設備一式となり非常に管理しなければならないことが多いです。
一方、造園工事は植物を扱う部分のみが工事範囲のため他の施工管理に比べ工事範囲が狭いと言われています。

下請け業者としての施工管理

元請けとなれば日々の現場の運営まで行わなければなりません。
一方、下請けであれば元請けから出される工程表通りに資材手配、人員手配を行い毎月の請求業務を行うことが主な仕事の為、担当範囲がかなり少なくなります。
業務量が少ない分同時進行の現場数が多いことも事実ですが、それを差し引いても元請けとしての施工管理と比べると楽と言えます。

まとめ


今回は施工管理はやめとけと言われる理由について解説しました。
確かに今現在の施工管理の仕事は辛いのは事実かもしれません。

しかし、やりがいが大きな仕事なので近い将来労働環境の改善が図られれば、施工管理の人気が高まり脚光を浴びる職種になる可能性も秘めていると言えます。
今のうちから将来を見据え施工管理を目指してみるという選択肢もあって良いのではないでしょうか。

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