ゼネコンの年収ランキング|スーパーゼネコンが高い理由や就職する方法について解説!

建設業において設計から施工までを担うゼネコンですが、規模別の年収の違いはご存知でしょうか。

スーパーゼネコンから準大手、中堅ゼネコンといった3つに分けられるゼネコンは年収は大きく変わらないかと思う人も多いかもしれません。

今回はゼネコンがどういった会社が挙げられるのかを紹介し、それぞれの年収がどれくらいなのかを紹介します。
各社にどれほどの差があるのか規模別にグラフ化した上で年収が高い理由を説明し、給与アップの方法や就職したい場合についても触れていきます。

ゼネコン規模別の平均年収比較


ゼネコンは総資産や売上高によってスーパーゼネコン、準大手ゼネコン、中堅ゼネコンの3つに細分されます。
規模別の平均年収にどれくらいの差異があるのか、各社の有価証券報告書や EDINET閲覧(提出)サイトを元に2020年度のデータを比較します。また、建設業やそれ以外の事業などについても触れていきます。
※各社の参考データ一覧は末尾にまとめて記載しています。

スーパーゼネコン


スーパーゼネコンは一般的に売上高が単独で1兆円を超え、従業員数は8,000~10,000人となるゼネコンが分類され、竹中工務店、大成建設、清水建設、鹿島建設、大林組の5社が該当します。
各企業の総資産は1兆4,429〜2兆2,726億円であり、年収は鹿島建設が1,135万円と最も高く、清水建設が971万円と最も低くなっていてその差は164万円です。

スーパーゼネコンは歴史が長く、事業が多岐に渡って海外に進出しているのが特徴です。
各社の特徴をいくつか例に挙げると大林組は創業130年で16ヶ国で事業を展開しており、清水建設はエネルギーや海洋・宇宙などの未利用空間の開発を進めています。

準大手ゼネコン


準大手ゼネコンは売上高が単独で3,000億円〜1超円のゼネコンが分類されます。
東急建設、安藤ハザマ、三井住友建設、熊谷組、五洋建設、西松建設、戸田建設、前田建設工業、長谷工コーポレーションの9社を比較したグラフが上記です。
総資産は2,265〜9,536億円、年収は前田建設工業が927万円で最も高く、熊谷組が802万円と最も低くなっておりその差は125万円です。

前田建設はファンタジー営業部を設けてメディアへの発信に努め、長谷工コーポレーションはマンション事業に特化したサービスを進めています。

中堅ゼネコン


中堅ゼネコンは売上高が単独で1,500億円〜3,000億円のゼネコンが分類されます。
淺沼組、飛島建設、福田組、東鉄工業、錢高組、鉄建建設、東亜建設工業、奥村組の8社を比較したグラフが上記です。
総資産は921〜3,290億円、年収は奥村組が932万円で最も高く、銭高組802万円と最も低くなっており、その差は130万円です。

鉄建建設は鉄道の架替、奥村組は免震装置の開発などを進めています。

比較結果

スーパーゼネコン、準大手ゼネコン、中堅ゼネコンの総資産と年収の一覧表を以下にまとめました。
スーパーゼネコン5社の年収の平均が1,026万円、準大手ゼネコンの9社の平均は870万円、中堅ゼネコンの8社の平均は855万円となりました。
これによりスーパーゼネコンと準大手、中堅ゼネコンの年収の差は150万円以上あり、準大手と中堅ゼネコンの差は約15万円という結果がわかります。

共通して言えることは総資産と年収は比例しないこと、比較する年度ごとで数十万円の差が出るということが挙げられます。

※単位:万円

年収 総資産
スーパーゼネコン 1,026
大林組 1,032 2,272,628
鹿島建設 1,135 2,164,806
清水建設 971 1,908,674
大成建設 985 1,870,622
竹中工務店 1,007 1,442,958
年収 総資産
準大手ゼネコン 870
長谷工コーポレーション 923 953,659
前田建設工業 927 928,889
戸田建設 858 735,789
西松建設 866 472,440
五洋建設 878 452,248
熊谷組 802 379,573
三井住友建設 863 376,826
安藤ハザマ 853 339,610
東急建設 859 226,568
年収 総資産
中堅ゼネコン 855
奥村組 932 329,005
東亜建設工業 913 204,200
鉄建建設 848 185,237
錢高組 802 153,361
東鉄工業 851 141,701
福田組 845 137,562
飛島建設 819 121,598
淺沼組 831 92,176

年収が高い3つの理由


スーパーゼネコンや中堅ゼネコンの年収を紹介しましたが、なぜ年収が高いのでしょうか。
各社の事業内容や手当などについて具体的に解説し、主な理由を3つ紹介します。

1.各社の事業と利益

スーパーゼネコンは建築事業、土木事業、開発事業の3つが利益の柱となっています。
他にも国内だけでなく海外の工事があったり、不動産開発や技術開発を手掛けている企業もあります。

仕事が多岐に渡ることから収入源に繋がり、結果的に社員へ支払う給与が高くなります。

一方で、準大手や中堅ゼネコンは建築事業に特化することで利益を上げている企業もあります。
「竹中工務店」、「長谷工コーポレーション」のように土木事業には手を広げず、建築事業やマンションの設計・施工に特化することで強みにするゼネコンもあります。
他社には無い強みを持つことで利益を上げているのがゼネコンの特徴でしょう。

2.各種手当が豊富

ゼネコンは社員のための各種手当が豊富であることから年収が高くなる傾向があります。
持ち家がある場合は住宅手当、家族がいる場合は扶養手当、そして施工現場に配属された時も手当てが付きます。
そうした現場手当の他、地方や海外勤務がある場合には単身赴任手当もあります。

また、部長や課長といった役職手当もありますが、入社数年の社員に対しては主任や副主任といった役職を設けている企業もあります。
他にも現場職員に対しては、優秀な職長を「マイスター」として認定し、現場作業1日あたり3,000円を上乗せするといった取り組みも増えています。
「鹿島建設」、「飛島建設」など現場職員の年収の底上げすることで職員の確保に努めています。こうした各種手当や制度を設けることで年収が高くなっています。

3.残業が多い

ゼネコンは設計・現場問わず仕事が多いことから残業や休日出勤が増える傾向にあります。
そのため、月の給与に残業・深夜・休出手当を含み、結果的に年収が底上げされます。

ゼネコンは個々に任せられる仕事が多いのもありますが、大規模工事においては他社とのやり取りも増えます。
工事関係者や下流に対して工程や進捗、工事に関する詳細の伝達の橋渡しをしていくと日中は自身の仕事が進まないことが多いようです。
自身の仕事を夜、または休みの日に進めることが残業代の増加に繋がっています。

より高収入にするには

ゼネコンで収入を上げる方法の一つに資格取得が挙げられます。
企業によって差はありますが、1級・2級建築施工管理技士や建築士の資格を取得していると月に20,000円~50,000円の資格手当をもらえる場合があります。
また、2級から1級の資格を取得すると補助金が降りる「資格取得支援制度」を設けている企業もあります。

また、マネージャーや管理職といった役職につくことを視野に入れて、スキルアップをするのも方法の一つです
設計から施工における各チームメンバーへの指示や橋渡しのような役割を担うことで、管理職としての資質を高めることができ、給与アップにつながります。

最後に、勤続年数による年収アップについてです。
務めている年数が増えればそれだけ経験も豊富だと判断されるため長く務めていけるように努めるのも良いでしょう。

転職や部署異動で年収アップ

中堅ゼネコンからスーパーゼネコンへの転職も給与アップのチャンスに繋がります。
また、会社を移るのではなく設計職から施工管理へ異動をすることで年収が上がる可能性もあります。
各業種を経験して総合的な技術を身に付けることで従業員としての希少価値を上げることもでき、様々な経験をしつつ年収アップが狙えます。

スーパーゼネコンに就職するには


スーパーゼネコンは大規模な工事を請け負うことが多い傾向があるため、必然的に経験が求められます。
そうした理由から就職を狙う際には自身の経験を把握しておく必要があります。
転職を考える際には施工現場に携わった時に「どれくらいの規模の工事だったか、期間はどれくらいだったか」を把握しておきましょう。
設計職なら物件の規模や何人のチームで業務を進めたか、ソフトの熟練度がどれくらいかといった自己分析もあると良いでしょう。

スーパーゼネコンに就職したいと考える人は1級建築施工管理技士や1級建築士を所持していることが前提となりますので、スキルや経験で他者との差異を作る必要があると認識する方が良いでしょう。

募集職や人物像の具体例

スーパーゼネコンへの就職にあたり施工管理や設計だけでなく、技術開発やシステムエンジニア、そして営業といった職の募集もあります。そのため、資格が無くてもそれぞれのスペシャリストならスーパーゼネコンへ就職できる可能性があります。
望まれる人物像として行動力があってチャレンジャーであり、豊かな発想をしつつ柔軟な対応ができる人が挙げられます。
そのため、自身の経験を踏まえて人物像を具体的に補足できるようにして就職を狙うのが良いでしょう。

まとめ


会社員の年収平均は400万円代と言われる中、スーパーゼネコンの平均年収が1,000万円を越えることを考えるとその差に驚く人も多いでしょう。
しかし、ゼネコンへの就職を狙う場合は、実務経験や建築士などの資格や現場経験が欠かせません。

経験があるならステップアップをして転職、または専門性を活かして営業やエンジニアといった募集を狙うのも良いでしょう。
活躍の場が幅広く用意されており、長く働く上でも充実できるゼネコンで働くことを視野に入れてみてはいかがでしょうか。

・参考 データ一覧
EDINET閲覧(提出)サイト/ 鹿島建設/大林組/清水建設/大成建設/竹中工務店 /戸田建設 /前田建設工業 /長谷工コーポレーション/五洋建設 /西松建設 /熊谷組 /三井住友建設/東急建設 /安藤ハザマ /奥村組 /錢高組 /東亜建設工業 /淺沼組/飛島建設 /鉄建建設 /東鉄工業 /福田組

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