マリコンとは?仕事内容や年収、業界の将来性についても解説!

普段建設業に携わっている方でも意外と聞いたことのない業界であるマリコン。
マリコンとはゼネコンの中でも海洋土木や海洋関連の建築をメインに行う業界のことです。
一般的な建設業と比べると参入している企業がとても少なく、参入障壁が高い業界と言えます。
今回は私達にあまりなじみのないマリコンについて、仕事内容やどんな会社がマリコンと呼ばれているのかなどについて解説します。
また、マリコンの今後の展望についても触れていきます。

マリコンとは

マリコンとは海底トンネル」や「港湾施設」の建設や浚渫、埋立などの海洋土木をメインに行うゼネコンのことで、マリン(海)コンストラクター(建設業者)の略でマリコンと呼ばれています。
海洋関連の工事には、一般的な建設業とは違った知識や専門的な技術、経験が必要であり、かつ浚渫船や超大型の多目的船を自社で準備しなければならないなど参入するにはかなり高いハードルがあります。
大手マリコン企業がほとんどのシェアを誇っており、参入企業は限られています。

大手マリコン

代表的なマリコンと呼ばれている企業は以下の通りとなります。

  • 五洋建設株式会社
  • 東洋建設株式会社
  • 東亜建設工業株式会社

どの企業も90年以上も前から海洋土木業に従事しており、他の追随を許しません。
なかでも五洋建設は売上高5,700億円にも上り、マリコン業界の最大手と言われています。
またマリコン企業は海洋土木のみならず、陸上の建設事業にも携わっており、かなり専門性が広いと言えます。

マリコンの特徴

ここからはマリコンの特徴について3つ解説します。

幅広い事業展開

マリコンの大きな特徴の1つ目は、事業展開が幅広いことが挙げられます。
基本的に海洋土木が主体ではありますが、陸上の建築や土木事業も展開している企業ばかりです。
それだけ海洋土木で培った経験、技術は陸上でも通用するということが言えます。

規模が大きい現場が多い

マリコンの大きな特徴の2つ目は、現場の規模が大きいことが挙げられます。
建築工事では通常1〜2年半程度でひとつの現場は竣工を迎えます。
しかし、マリコンの現場は海での工事のため規模が大きくなりやすく、竣工まで10年ほど掛かる現場などもあります。
マリコンで働く人によっては「入社25年で2現場しか経験していない。」といった人もいます。

海外での現場も多い

マリコンの大きな特徴の3つ目は、海外での現場も多いことが挙げられます。
日本のマリコンは海外でも高い評価を得ているため、海外での工事受注実績も多く存在します。
五洋建設によるスエズ運河拡幅工事の実績は、日本の海洋土木の技術力の高さを世界に知らしめたと言われています。
海外での工事は大規模なため、海外企業とのJV(ジョイント・ベンチャー)になることも多くなります。
現在は主に東南アジア地域での工事が盛んに行われています。

マリコンの仕事内容

マリコンは海洋における建設業なので、基本的に仕事内容は陸上の建設業とさほど変わりません
現場を円滑に進めていくために「工程」「品質」「原価」「安全」をそれぞれ管理します。

マリコンの現場は海や河川などが多く、工事状況を目視確認できないこともあります。
そのため、現調結果を基にし、現場を3Dデータ化しコンピューター上で進捗を確認していくことは、マリコンならではの仕事です。
また、浚渫船など作業船を使った作業も多く、陸上の建設業とは違った目線での管理が求められます。

マリコンに必要な資格

マリコン業界に就職する際に必要な資格はありません。
しかし、建設業のため土木や建築の資格などがあると就職の際に有利となります。
マリコンの施工管理を目指すのであれば下記の資格は持っていてもよいでしょう。

  • 土木施工管理技士
  • 建築施工管理技士

マリコンは海洋土木だけでなく陸上での土木、建築工事なども請け負うこともあるため、上記資格を有しているとキャリアアップが図れます。

マリコンの年収

マリコンの年収はいくらなのでしょうか。
先ほど挙げた大手マリコン3社の平均年収を見てみましょう。

会社名 平均年収
五洋建設株式会社 876万円
東洋建設株式会社 789万円
東亜建設工業株式会社 877万円

ゼネコン業界全体の平均年収は約650万円と言われているので平均より高い傾向にあります。
大手ゼネコン、準大手ゼネコンと同じ程度の平均年収です。

マリコン業界の現状と将来性

マリコン業界の現状と将来性について解説します。

マリコン業界の現状

現状のマリコン業界は、先程も紹介した大手3社を中心として仕事が回っているため、競合が少ないというあまり類をみない業界です。
陸上でのゼネコンは競合が多く仕事の取り合いとなる状況が多い中、マリコンは安定的に収益を分け合っている状況であり、穏やかと言えます。

マリコン業界の将来性

前述のように業界としては比較的穏やかなマリコン業界ですが、将来性はどうなのでしょうか。
結論から言うと、ますます繁栄していくことが予想されます。

インターネットの普及に伴い海外から物を取り寄せることが増え、輸送量が増えることでコンテナ船は大型化されています。
海外からの船での旅行者も増えており、大型のクルーズ船なども入港する機会が増えています。
そのため港湾拡張工事を行い、大型船が入港するための整備事業が活発化してきています。
また、護岸工事などの防災のための工事も多く港湾など沿岸整備への設備投資が盛んであるため、今後もマリコンの仕事は増えていくでしょう。
さらに、海外事業も積極的に行っているため、世界で活躍する若者も増えていく業界と言えます。

まとめ

今回はマリコンについて解説しました。
海洋土木という一般的には馴染みのないマリコンですが、海上や沿岸などを整備する上で必ず必要な業界です。
そのため、国の予算も重点的に振られており、仕事がなくなることはなく、将来的にも安定した職種と言えます。
この記事がマリコンに興味を持つきっかけとなって頂けたら幸いです。

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