電気管理技術者とは?仕事内容や電気管理技術者になる条件、メリットを解説!

普段当たり前に電気を使うためには、電気が安全に使える環境が整備されていることが前提です。
電気の需要に対し安定した供給がなされ、かつ安全に届けられる事が大切です。

今回は、そんな私たちの暮らしの「当たり前」を守るために、縁の下の力持ちとして働いてくれている電気管理技術者という仕事について紹介させて頂きます。

電気管理技術者とは


事業用電気工作物や自家用電気工作物は維持管理や保安の為に、電気主任技術者免状の交付を受けた者から主任技術者を選任しなくてはなりません。
主任技術者を選任する以外に、電気管理技術者に委託をする事もできます。

つまり電気管理技術者とは、特定の電気工作物の保安を委託された個人事業者の事です。

自家用電気工作物を所有している事業者は、電気管理技術者に保安業務を委託する事により電気主任技術者の選任が不要となります。
これを外部委託承認と言います。

    ❖電気工作物とは
    電気工作物とは、発電・送電・変電・配電などの電気の使用に関わる機械や器具、またはダムや貯水池・電線路やその他の工作物のことを指します。
    電気工作物には一般用電気工作物と事業用電気工作物があります。

    ❖一般用電気工作物
    一般用電気工作物は、600V以下の電圧で受電し、受電のため以外に構外にわたって電線路を有さないものを指します。
    つまり一般用電気工作物は電圧が低く、安全性が高いものになります。
    すなわち低圧で受電している建物における電気工作物は、一般用電気工作物になります。
    太陽光発電は、50kW 未満であれば一般用電気工作物となります。

    ❖事業用電気工作物
    事業用電気工作物は、一般用電気工作物以外の電気工作物になります。
    事業用電気工作物には、電気事業の用に供する電気工作物(事業用電気工作物)と、自家用電気工作物に分類されます。

    ・電気事業の用に供する電気工作物
    電気事業のための工作物です。
    電気事業者が電気の供給を行う為に設置する工作物で、発電・変電・送電・配電・保安通信のための工作物になります。

    ・自家用電気工作物
    一般用電気工作物または事業用電気工作物以外が自家用電気工作物となります。
    マンションや工場、施設などの需要家の設備が主に自家用電気工作物です。
    太陽電気発電は、50kW を超えるものは自家用電気工作物となります。

仕事内容について


電気管理技術者の主な仕事は、委託を受けた電気設備の保安維持管理です。
具体的には保安の点検業務が主たる業務になります。

電気設備が安全かつ快適に使用できるように、維持管理する事が重要です。

月次点検

自家用電気工作物を月に1度以上の頻度で点検を実施します。
実施した点検の内容と結果をレポートとして、お客様に提出します。
その際、異常が見られたり経年の劣化が見られる場合は、更新工事が必要かどうかについてなど是正についても進言します。

年次点検

年に1度以上、受変電設備を停電し点検を行います。
規模の大きな工場や施設などでは、夏季休暇や年末年始の休暇時に合わせて行われることが多い傾向があります。
年次点検では受変電設備を停電するので、改修工事や更新工事なども併せて行われることも多いようです。
点検時には清掃や塗装などの維持是正も実施します。

緊急対応

自家用電気設備の絶縁監視装置に異常が発生し、異常通報が発報された場合やお客様からの連絡によって要請があった場合は、現地にて対応します。

その他

改修工事などの立会いや、官庁検査の立会い、波及事故などが発生した場合の産業保安監督部への報告業務などがあります。

電気点検簿

点検の際の記録を従来は紙の用紙に記載し、お客様に手渡ししていました。
しかし近年では点検帳票を電子化し、タブレット端末などで入力する電気点検簿に代わりました。

電気管理技術者になるメリット3つ


電気管理技術者になる事のメリットについて解説します。

需要が無くならない

電気というエネルギー消費は今後も恐らく無くなりません。
カーボンニュートラルによって火力発電や原子力発電という、発電する手段は変わる事になるでしょう。
しかし電気エネルギーの消費や需要はこれからも変わることはないでしょう。

そうなると電気の保安という需要もまた無くなりません。
近年では自家用電気設備を導入する施設も増加傾向にありますので、今後の需要は益々増えると考えられます。

専門職で競合にならない

電気の保安を委託されるという仕事は、他にはないという専門職になります。
そのため民間企業のような競争事業とは違い、安定した業務となります。
そのうえ電気管理技術者は個人事業ですので、定年後に独立しマイペースに仕事をする事で収入を安定している方も多くいます。

協会に所属する事で安定

電気管理技術者は保安業務を受託する個人事業主です。
通常個人事業主は仕事を請負うための営業を行い、仕事を獲得する事から始めます。
当然仕事が獲得できなければ、事業は継続できません。

しかし電気管理技術者は個人事業主とは言っても、実際は電気保安協会に所属することで保安協会から受注する事になりますので案件の確保が安定します。

電気管理技術者になるための条件6つ


電気管理技術者になるには条件があります。
電気の保安を維持する業務に当たるのですから、誰でもできるという訳ではありません。
具体的な要件は6つありますのでそれぞれ解説します。

電気主任技術者の免状交付を受けている

第一種・第二種・第三種電気主任技術者のうちどれかの免状を交付されていなければなりません。
資格免状は3つのうちどれでも構いませんが、資格により扱える設備の規模が違いますので注意が必要です。

規定の実務経験を有している

    第一種電気主任技術者・・・3年
    第二種電気主任技術者・・・4年
    第三種電気主任技術者・・・5年

資格により必要となる実務経験年数が異なりますが、それぞれ工事や維持運用に係る実務実績が求められます。

産業保安監督部告示で定める指定機器を所有している

    1.絶縁抵抗計
    2.電流計
    3.電圧計
    4.低圧検電器
    5.高圧検電器
    6.接地抵抗計
    7.騒音計
    8.振動計
    9.回転計
    10.継電器試験装置
    11.絶縁耐力試験装置

上記に定める指定の機器を所持していることが必要となります。

保安監督業務の遂行に係る上での管理点数が規定以内である

管理点数とは、委託契約の事業場の電気設備に対して、規定の換算係数を乗じて算出した点数を指します。
この管理点数に規定範囲を設ける事により、保安管理業務の遂行を維持できているのです。

過去に電気管理技術者資格の取消処分を受けていないこと

当然のことではありますが、過去に資格取消しの処分を受けた者で、取消し処分から2年が経過していない者は要件から外れる事になります。

まとめ


自家用電気工作物と聞くとピンと来ないかもしれませんが、マンションのエレベーターや給水ポンプなどは、自家用電気設備から電気が送られていることが多くあります。
つまり普段の私たちの生活に密接に関わっている設備なのです。
その電気設備が安全に運用される為に、毎月きちんと点検がされています。

その点検を行っているのが電気管理技術者です。
これから電気の安全性は益々重要になります。今後の私たちの生活を支える、重要な仕事と言って過言ではありません。

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