建築積算とは?業務内容や1日の流れ、やりがい等について解説!

建設業界において、建物の計画から完成までには様々な仕事が関連します。
設計に関しては、計画・設計・積算・施工・管理などになります。
こうした流れの中で、費用や利益といった「お金」に特に深く関わる業務が積算です。
本記事では建設業界特有の業務である、建築積算(積算)についてご紹介します。

建築積算とは

建設業界で働いている方でなければ積算という言葉は耳にしないかも知れません。
というのも積算業務は建築業界の特有の業務だからです。
そもそも積算とは、建設工事に係るコスト算出の事を指します
建築材料などの費用はもちろん、運送費や人件費やさらには産業廃棄物の処理費用なども全てです。
そして、そのコストに利益を見込んだものが見積もりとなります。

建設工事には材料費や人件費以外にも、見込まなければならない費用が多くあります。
それは建設現場で働く作業員が使用する仮設施設(例えば仮設トイレなど)や、作業用の電源も必要であるため電気代や水道代なども必要です。
そして駐車場の費用や警備費用、廃材や産廃の処理費用など見えない部分でのコストが多く発生します。
これらのコストを設計図面や仕様書から読み解き、算出していくというのが積算という仕事です。

具体的な業務内容

積算のおおまかな業務内容としては以下のようになります。

設計図面の解読

まずは設計された図面から全ての必要部材をピックアップします。
図面から必要数量と寸法などを全て洗い出します。

仕様書の理解

建設資材や設備資材の仕様書から、必要な付属部材と付帯工事を洗い出します。

CAD図面作成

必要な部材や機器を、図面にプロットし施工するために必要な図面を作成します。

工期工程・人員の算出

工事に必要な工数と工期を算出し、作業人員の必要数を割り出します。

仕入れ材料などの原価交渉

工事材料などの仕入れ原価を算出する際に、メーカーなどと交渉します。

工事原価の算出

工事原価を全て積み上げ式に計算します。

見積書の作成

工事原価に利益を考慮した、見積書を作成します。

内訳書や明細書作成

見積書に添付する内訳明細書を作成ます。

1日のスケジュール

積算業務の1日のスケジュール参考例をご紹介します。

8時:出社

事務所へ出社し、事務所の清掃や当日の業務内容のチェックをします。

8時30分〜:ミーティング・会議

昨日までの業務進捗の報告や、予定の確認を行います。

〜12時:図面作成・打合せ

CAD図面の作成や、各種メーカーとの打合せやメール対応を行います。

13時〜18時:積算業務・書類作成

積算業務や、見積書や明細書などの書類作成などを行います。
また稼働中の現場との打合せや連携なども行います。

建築積算業務のやりがい

積算業務の特徴は何といってもコストに直接関わるということです。
つまり利益を出せるかどうかを、その手に握っているといっても過言ではありません。
利益を出すためにコストを削るだけでは、素晴らしい建物は建築されません。
しかしコストをかけすぎれば予算オーバーとなり、赤字となるでしょう。
どちらに偏っても企業の社会的信頼は得られませんし、利益も生まれません。
このバランスを保ち、企業の信頼性を獲得し利益を生み出す事ができることが積算のやりがいと言えます

そのため、積算業務での功績は企業でも非常に重要視されるケースが多いです。
積算が正確に行われることで、企業は利益と信頼を得る事ができるため、その人材に重要なポジションを与えるという事も多く見られます。

建築積算における必要な知識・能力

積算業務に必要なスキルとは何かについて解説します。

図面解読力

積算業務は基本的に図面と向き合います。
そのため図面が理解できなければ、何も始まりません。
その図面に何が記されているのか、そこにどんな機器が設置されるのかを読み解けなければなりません。

計算力

図面にはあらゆる寸法が記されています。
その寸法から必要な部材の数量を拾い出さなければなりません。
積算とは計算を積み上げる仕事ですから、全ての行動に計算がつきまとうと言っても過言ではありません。
特に材料や資材、金物などの拾い出しや金額計算を誤ると、大きな損失を産む事に繋がります。
そのため正確な計算力が求められます。

イメージ能力

コストを計算し算出する上で、非常に重要なことはイメージ力です。
図面から部材を拾い出すにも、機材の設置に関わる付帯工事費用の算出にしても、何をどうするからこのコストが掛かるのかをイメージしなくては理解できません。
計算だけに長けているというだけでは、実際の施工現場との齟齬から追加の部材が必要になりコストが発生するという事も多くあります。

建設業界用語の知識

どのような仕事においても言える事ですが、建設業界の専門用語が理解出来なくては費用の算出はままなりません。
その部材はどういったもので、どのような工事が必要なのかを理解するためには、専門用語を理解する必要があります。

コミュニケーション能力

原価コストを抑えるために交渉することも多くあるため、コミュニケーション能力が高い事が望ましいです。
実際に稼働している現場とのやり取りや、メーカーとの打合せなどコミュニケーション能力が求められるシーンは多く見られます。

建築積算士について

建築積算士とは公益社団法人日本建築積算協会の発行する資格です。
建設業界では珍しいホワイトカラー資格とも言われる資格ですが、コストマネジメントのプロであることを証明できる資格です。
また一般競争入札では、入札価格の基礎算出を行うのが建築積算士である事から、適正価格での積算ができるかどうかを判断する基準とされます。

資格概要

日本積算協会が実施する試験に合格すると資格認定証が発行されます。
受験資格は17歳以上であれば誰でも受験できます。
実務経験も特に必要ではありませんので、学生でも受験可能です。
試験は一次試験と二次試験があります。
一次試験に合格した場合のみ二次試験の受験が可能になります。
試験は年に一度実施され、試験時期は一次試験が10月・二次試験が翌年1月です。

合格難易度

合格率は概ね6割で推移しており、難易度はそれほど高くないといえます。
但し設計図や建築図面が読み解くスキルがないと難しいでしょう。
建築業界で経験がある場合は、それ程難しいと感じないかもしれませんが、未経験での挑戦は難しいでしょう。

平均年収

建築積算士の平均年収は、400万円〜900万円です。
また未経験で資格未取得であれば200万円〜300万円の場合も多くあります。
資格を取得し、しっかりと経験を積むことで年収は高くなります。
またゼネコンなどへ転職することも可能になります。

建築積算の仕事に就くには

建築積算の仕事を希望する場合、どのような企業を選べば良いのかお伝えします。

主な就職先

建設会社やゼネコンなどはもちろんですが、未経験・無資格からゼネコンへ就職することは難しいといえます。
そのため、建設会社で積算業務に就く事から始めるのがおすすめです。

転職する

転職をする際におすすめしたいのは、転職支援サービスです。
転職サイトなどから自分の希望に見合う企業を、自分で探して転職をするのは非常に大変な労力が必要になります。
転職支援型サービスを利用することで、企業とのマッチングや面接日程の調整などをすべて無料で支援してくれるためスムーズな転職が可能になります。

まとめ

建設業界の仕事には様々な仕事がありますが、建築積算にも専門的な知識は必要になります。
設計図面や仕様書などからあらゆる情報をピックアップし、コストを算出し利益を生み出す仕事は非常にやりがいがあります。
企業にとっては積算が正確に行われると、コスト管理がなされ利益が生まれます。
また建築積算士の資格者は、入札にも影響するため企業にも重宝されます。
建築士や技術士だけでなく、建築積算士の資格の取得も目指してみてはいかがでしょうか。

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