施工不良はなぜ起こる?原因や事例解説!施工不良を防ぐためには?

施工不良とは施工が原因で、その建物になんらかの不具合が発生している状態のことです。

施工ミスなどとも言われ、設計通りに施工がなされていない箇所は全て施工不良となります。

今回は施工不良が起こる原因や事例について解説、紹介します。
誰しもが意図せず起こしているわけではない施工不良を防ぐためにはどんなことに気をつければよいのでしょうか。

なぜ施工不良が起こるのか?


施工不良は何も経験の浅い会社だけが起こしているわけではありません。
最近は大手ゼネコンやハウスメーカーでもニュースになるほどの大きな施工不良を発生させてしまっています。

施工不良は最悪の場合、建て直しを行わなければならないケースにまで発展し、その損害は計り知れません

なぜ施工不良は起こるのでしょうか。

原因1 工期に追われて確認作業に時間がとれない

現場によっては様々な理由で短い工期設定がされている場合があります。
そのような状態では、やらなければならないことが次々に発生していくので十分な確認作業を行えなくなります。

施工を行うのは人間なので、施工上のミスは仕方のないことです。
その後の確認作業を行うことで施工不良の芽を摘むことが出来ます。
確認作業に当てる時間がないことにより、施工上のミスを発見出来ずのちのち施工不良として見つかります

原因2 原価を抑えて必要な性能を有していない材料を使用してしまう

こちらは故意である場合もありますが利益を少しでも確保するために、出来るだけ価格の安い材料を使用し、現場を納めてしまい、のちのち不具合が発生し機能性が不十分であったことが発覚するケースです。

例として外壁の目地のシーリング材や塗料などに耐候性がない材料を使用してしまい、竣工後、著しい劣化が見つかり、確認すると設計された材料ではなかった。などがあります。

原因3 作業員の知識不足による施工不良

施工後の確認作業を十分に行っていたとしても、見落としてしまう箇所というのは存在します。
一度施工をしてしまうと見えなくなってしまう隠蔽部などがそれに当たります。

また施工には一定の品質を確保するために、施工手順というものが必ずあり手順通りに施工が行われないと、十分な性能を発揮出来ない可能性もありとても重要です。

これを間違えて覚えてしまっている作業員により施工が行われ、施工不良に発展するケースもあります。

施工不良の事例


ここからは施工不良の事例を3つ紹介します。

排水接続時の接続忘れによる漏水

建物の床下には普段は目に見えませんが、排水や給水などの配管が通っています。

排水管を接続する際は専用の接着剤を使用し、固着させるのですが、この接着剤の塗布を忘れてしまい、後になって接続部が外れてしまい、漏水が発生します

ある住宅では、ユニットバスの排水接続忘れによる床下の漏水で、長年気づかず放置され、なにかの拍子で床下の点検口から床下を覗いた時に発覚しました。
床下内はかなりの湿気を帯びており、基礎の断熱材も水気を帯び使い物にならなくなりました。

外壁のシーリング材に屋内用を使用したことによるひび割れ

シーリング材には種類があるため、用途によって使い分けを行わなければなりません
当然屋内で使用することを想定したシーリング材は、外部には使用しません。

外部で使用するシーリング材は耐久力を高めている分、価格が高くなってしまいます。

ある建物では施工業者が原価を抑えるため、外壁に屋内用のシーリング材を使用し、劣化が早まり数年もしない内に硬化し、ひび割れが発生しました

透湿防水シートの貼り方を間違えたことによる雨漏り

外壁と構造体の間には、透湿防水シートを貼ることが一般的ですが、施工手順として必ず下から上に張っていき、継ぎ目は10cm以上重ねなければなりません。

ある住宅ではこのシートの一部を上を先に張り、下を後から張った箇所があったため、そこから雨水が建物内へ入ってしまい、雨漏りを引き起こしました

施工不良を防ぐために


施工不良は、第三者が確認出来る状況を作ることで防げます
第三者が確認することで、例え施工上のミスがあったとしても早期に見つけることが出来、大事には至りません。

よって第三者が施工後であっても確認出来る工夫が必要です。

隠蔽部などは写真に残す

施工の状況を写真に残すことは第三者が確認をする上でとても有効です。

施工後は隠れてしまう部分などの確認をするには施工した本人の言葉だけを信じなければならなくなりますが、らかじめ施工不良が起こりやすい箇所など写真に残すポイントを決めておくことで、いつでも確認をすることが出来る様になります。

チェック表を活用する

会社ごとに施工不良が起こりやすい箇所を洗い出し、独自のチェック表を作成し、施工した箇所や施工前の状況を職長などの責任者にチェックをしてもらうことで、施工不良を防ぐことが出来ます。

例としてキッチンを取り付ける施工会社のチェック項目を紹介します。
キッチン工事で最も恐い施工不良は吊戸の落下と言われているため下記のようになります。

  • 吊戸の設置箇所に取り付け下地はあるか。
  • 取り付け時は規定の長さのビスを使っているか
  • 取り付け時は規定のトルクを掛けているか

まとめ


今回は施工不良が起こる原因や対策について解説しました。

施工不良が原因で発注者との関係が悪くなるという事例も多くあり、施工不良は発生させてしまった側もされた側もどちらも損にしかなりません。

またその場を納めるためについやってしまった施工不良が最悪の場合、建物の利用者を命の危険に晒してしまう可能性さえあるのです。

人がやる以上ミスはどうしても起こり得ます。大事なことは施工不良が起こる可能性があることを認め、未然に防ぐ仕組みを作ることです。

この記事が、今一度みなさんの仕事の見直しをするきっかけになって頂ければ幸いです。

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