プラント施工管理とは?役割、必要なスキルや年収について解説!

プラントとは石油精製や製薬などのための工場の事で、石油精製や薬品製薬などにおいて製造するための設備の複合施設です。

プラントを建造、メンテナンスするには一般的な建設の知識に加え、プラントについての専門的な知識が必要となるため、ほとんどの場合、専門の建設会社が受注しています。

今回はプラント業界での施工管理について役割や求められるスキル、年収などについて紹介します。

プラント施工管理の役割とは?

プラント施工管理はどのような役割を担っているのでしょうか。
一般的な施工管理との違いについて解説します。

施工計画の立案、決定

プラント工場は様々な設備が複雑に合わさっている為、作業も錯綜しやすくなる、とても難しい工事です。
施工計画の準備は入念に行い、特に工程管理は現場を工期通りに納められるかを決める重要な管理業務です。

無理な工程を組んでしまったが為に工程通りに進まず、次工程に遅れが発生したとあっては、その後の巻き返しをはかるのは容易ではありません。

品質検査、安全管理

プラントでの品質検査は特に厳しく行わなければなりません。
プラントで使用される設備は精密であり、かつ長く使用されるものばかりです。

納入された設備に不具合がないか、設置に不備はないかなどの品質検査を行うのはプラント施工管理の役割です。

また設備の中には高温が発生するものなど、取り扱いに危険を伴うものも多くあり、現場の安全を保つことも重要です。

設備の保守、メンテナンス

現場が竣工し、無事引き渡しを行ったあとも保守点検やメンテナンスは施工管理に任される場合が多いです。
プラントの隅々まで一番知っているのは、その現場を管理していた人だからです。

求められるスキル

プラント施工管理を行う上で求められるスキルについて解説します。

施工管理の基礎知識

やはり、基本的な施工管理業務の知識は必須です。
建築、設備、電気など、どの分野においても必ず挙がる「4大管理」を身につける必要があります。

工程管理 工程表を作成し、どの時期までにどの作業を完了させなければならないかを検討する
品質管理 成果物が基準通りに出来ているかを定期的に確認する
原価管理 予算内で現場を完成させる事が出来るかを検討する
安全管理 現場内に危険箇所はないかを確認する

適応力

プラント工事は建設予定の現場がどんな目的の工場なのかで必要工種や工程などが全く異なります。
前に経験したやり方が通用しない場合なども起こり得ます。
「前と違うから」などの理由で無理矢理自分のやり方を押し付けていると終わる工事も終わらなくなってしまいます。

またプラント工事は日本だけでなく、海外勤務も多い業界です。
海外では、施工方法だけでなく、当然文化や言語も違うため、慣れるまでに時間が掛かります。

これらの事から柔軟に対応できる適応力が求められます。

課題解決力

どれだけ入念に施工計画を立てても、人間の仕事である以上実際の現場では何かしらのトラブルが発生します。
特にプラント工事の様な大規模プロジェクトであればあるほど、関わる人間も多くなるため、必然的にトラブルも多く発生します。

その度に施工管理はそのトラブルに対して対応をしなければなりません。
工期が差し迫っている状況下でのトラブルは相当なプレッシャーとなります。

そういった問題にひとつひとつしっかり対応し解決していける課題解決力を持つ人はプラント施工管理に向いています。

プラント施工管理の年収

それではここからは年収について解説していきます。

プラント施工管理の平均年収は500〜700万円程度です。
やはり、プラントについての専門知識を有する分、建築など他分野の施工管理よりも高額となっています。
他分野の施工管理の平均年収は400〜600万円程度です。

年齢別

年齢別で見てみましょう。

50代が最も多く平均年収650〜700万円程度でした。
60代で若干下がるのは定年後の再雇用などで給与が下がる為です。

年齢 平均年収
20代 470〜500万円
30代 400〜650万円
40代 600〜700万円
50代 650〜800万円
60代 550〜650万円

経験年数別

プラント施工管理は技術者の為、経験年数によっても年収は変動します。
30代を例に上げて変動を見てみましょう。

経験年数 平均年収
1年目 350〜400万円
5年目 450〜500万円
10年目 500〜600万円
15年目以降 600〜700万円

1年目と比べると15年目以降の人はおよそ2倍の年収となっています。

1級施工管理技士

1級施工管理技士の資格を有する事で、現場における監理技術者として配置する事が可能となります。
その為プラント施工管理においても1級施工管理技士の資格は重宝されます。

よって有資格者は収入も優遇され、資格手当も高めに設定されています。
平均年収は600〜800万円程度で、中には1,000万円を超す方もいます。

2級施工管理技士

2級施工管理技士の資格は、現場における主任技術者として配置する事が可能となります。
1級施工管理技士ほどではありませんが、有資格者は優遇されます。
平均年収は500〜700万円程度です。
また1級施工管理技士を目指す際の受験資格への近道となる為、取得して損はありません。

年収を上げるためには?

プラント施工管理での年収を上げていくにはどのような方法があるでしょう。

海外勤務を希望する

まず今の会社で年収を上げていくには、会社にとって有益だと認められなければなりません。
プラント施工管理の現場は国内だけでなく、海外での現場も多くあります。

海外現場勤務可能の意思を示していれば会社にとってはありがたい存在であり、昇給もしやすくなるでしょう。
また実際に海外勤務となれば相応の特別手当も出ることがあります。

1級施工管理技士の資格を取得する

先程も施工管理技士の資格について紹介しましたが、1級施工管理技士の資格を取得することで年収を上げることが可能となります。

資格手当として毎月現在の給与にプラスして支給されます。2級ではおよそ2,000〜5,000円ほどですが、1級では5,000〜10,000円程度が相場となっており、資格を取得するだけで年収がアップします。

キャリアを積んで大手企業へ転職

年収を更に上げたければ中小企業よりも大手企業に転職をする事です。

プラント施工管理においても例外ではありません。
更にプラント業界での大手企業の平均年収はその他の建設業大手と比較しても年収が高い傾向にあります。
年収1,000万円以上も難しい話ではありません。

しかし、当然倍率も高くライバルも多いでしょう。
大手企業への転職を実現するには日頃からキャリアプランを考え必要資格の取得や実績作りが重要になります。
先を見据えた行動を心がけましょう。

プラント施工管理の将来性は?

日本国内での新規プラント需要はあまり高くありません。
よってプラント施工管理のこれからの国内における需要は既存プラントの改修工事、メンテナンスとなります。

対して海外での新規プラント需要は高い傾向にあり、特に東南アジアなどの発展途上国でのプラントの新設工事の数は目覚ましいものがあります。

今後のプラント施工管理は国内よりも海外での活躍が増えるでしょう。

まとめ

今回はプラント施工管理について解説しました。
他の建設業と比較しても建築、設備、電気、ガスに加えプラント独自の専門知識までも必要となり、覚えることが多くなる職種です。
また海外勤務も多く、資材調達や現地とのコミュニケーションなどをとっても一筋縄ではいきません。
その分やりがいが大きく、収入にも反映される仕事です。

自身のキャリアップにプラント施工管理を目指してみてはいかがでしょうか。

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