VE提案とは?利用する4つのメリットや使用時の注意点を解説!

「VE提案って何?」「VE提案って具体的にどうやるの?」と思っている方もいるはずです。
VE提案は主に建設業界で使われている言葉で、馴染みがない方も多いでしょう。

今後、業者に建築を発注する場合、VE提案について知っておくと役立ちます。
そこで本記事ではVE提案とは何か、VE提案の手順、VE提案のメリットについて解説していきます。

本記事を読むことで、VE提案に関する基礎知識を得られます。住宅を建設予定の方は、本記事でぜひVE提案について学んで頂ければと思います。

VE提案とは?

VE(バリュー・エンジニアリング)提案とは、サービスの「質」と「コスト」の両方を意識した提案のことです。

建設分野では、目的物や施工方法・維持管理などが主な対象で、建築物の機能や性能を保持しつつ、コストダウンを図る方法を提案しなくてはいけません。
質とコストの両方を意識することで、総合的な価値を上げられます。

また、質とコストを意識するのは他業界でも行っていることですが、建築業界の場合、より2つの両立を意識しなくてはいけません。
なぜなら、住宅などを設計する場合に外部コストもかかりますし、建設するまで時間がかかるため人件費も膨大にかかるからです。

コストを意識せずに質ばかり考えていると、すぐに予算オーバーし、総合的な価値を上げられません。
そのため建築分野では、質とコストの両方を考える、VE提案が浸透しているのです。

VE提案の起源

VE提案の起源は諸説ありますが、1947年に米国GE社のL.D.マイルズ氏が提唱したと言われています。

戦後間もない時代において、いかにコスト低減するかは重大な課題であり、VEの考えが注目されました。
その後、1960年にVEの考え方が日本でも導入されます。こうして、アメリカから始まったVEの考え方は、日本でも広まっていったのです。

ちなみに、今では建築業界において、VEの考え方は当たり前となっています。

VE提案の範囲

VEの考え方は、建築業界だけではなく様々な分野でも用いられています。

例えば、サービス業やシステム開発業などで応用されており、会社の利益改善に効果を発揮しています。その他にも、組立作業や機械加工・梱包や運搬などの製造工程、さらに物流業務へも適用されています。

コストの発生するもの全てが、VEの対象となります。

VE提案には4つのメリットがある

ここまでVE提案とは何かを解説してきました。

ここからはVE提案を導入することの具体的なメリットを紹介していきます。VEを提案するメリットは次の4つです。

【VE提案の4つのメリット】

  • 品質と性能の最適化
  • 全体的なコストの削減
  • 生産や設計の効率化
  • 今後起こりうる問題の未然防止

VE提案を導入することで、品質を上げつつコストを削減する、最適な方法を考案することに繋がります。

また、「質」と「コスト」という2つの基準を確立することで、業務を効率化させるメリットもあります。さらに、VEの観点から今後起こりそうな問題点を見つけられます。

このようなメリットがあるため、VE提案は多くの現場で用いられています。

VE提案の注意点

VE提案を導入する場合、いくつか注意点があります。

  1. 初期の段階で行う
  2. 現場作業者の声を取り入れる

まず、VE提案は「初期の段階で行う」ことです。
早期に行うことで、顧客に対し明確な提案となり、品質確保のために不足する機能を事前に用意できます。

次に、「現場作業者の声を取り入れる」ことです。
実際に働く人の「もっとこうした方が良いのでは」という意見は、管理者から見て斬新なことが多いです。

そのような意見を取り入れることで、より良いVE提案となります。

VE提案のコスト

VE提案では、トータルライフサイクルコストか、直接費用のどちらかを示すことになります。

トータルライフサイクルコストとは、製品が製造されてから使えなくなるまでの、トータル費用のことです。
たとえば、建築では取り付けやメンテナンスにかかる費用も含めて算出します。

一方で、直接費用とは、製品を製造するための費用のことです。もし、消費者に直接販売するのであれば、直接費用を提案することになります。

トータルライフサイクルコストと直接費用のどちらを提案すべきかは、事前に確認しておきましょう。

VE提案のやり方には6つのステップがある

VE提案のやり方を詳しく紹介します。
以下の6つのステップに従って行うのが基本です。

【VE提案の6つのステップ】

  1. 情報収集
  2. 定義づけと整理
  3. 分析
  4. 提案
  5. フォロー体制を整える
  6. 全体への評価

まずは「求められる品質はどの程度か」など情報を集めます。

次に、どこまでを考えるべき対象とするか定義づけをした後、コスト算出や必要な機能の洗い出しなどの分析を行います。
分析結果はVE提案書にまとめ、顧客に提案し、合意が取れれば作業開始です。

作業開始後も、VE提案書に書いた内容を満たせるか、検証していく必要があります。

作業終了後はVE報告書を書き、目標が達成できたかを明らかにし、今後の課題を考えます。

このような手順で行うのがVE提案です。

VE5原則とは?

VE提案には5つの原則があり、以下のとおりです。

【VE5原則】

  • 使用者優先の原則:利用者の立場を考える
  • 機能本位の原則:果たすべき機能を追い求める
  • 創造による変更の原則:より良い方法を考えて改善する
  • チームデザインの原則:チーム活動で行う
  • 価値向上の原則:機能とコストを徹底的に追求する

これら5つを意識して行うことで、より総合的な価値を上げられて、競合他社との競争にも打ち勝てるようになります。

VE提案と似ているVA提案との違い

VE提案と似ている言葉に「VA提案」というものがあります。
VAとは、開発終了後に改善策を考えることです。

対してVEは、企画開発段階での活動を指します。
基本的な目的は同じであり、両方行うことも多いので、VA/VE提案と表記されることもあります。

まとめ:VE提案は製品の価値を引き上げるのに効果的!

本記事では、VE提案について解説しました。
VE提案とは何かや、VE提案を行うことのメリットがお分かり頂けたかと思います。

VEとはサービスを提供する際、サービスの「質」と「コスト」両方の面を意識して、総合的な価値を上げる手段を考えることです。

VEの考え方を導入することで、生産や設計の効率化できてコストダウンに繋がります。
本記事がVE提案に興味がある方にとって、有意義なものとなれば幸いです。

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