土木工事の種類や資格について徹底解説!

土木工事とは

この記事では、私たちの生活に欠かせない道路や橋等を造る、土木工事について解説します。
土木工事に該当する工事の種類や、各工事の目的や施工方法について説明し、土木工事に関わる資格についても紹介していきます。

土木工事とは?

土木工事とは、建物を除いた建設工事全般を指します。
例を挙げると、ダムや橋、道路の工事が土木工事に当たります。
土木工事のほとんどが社会のインフラ整備工事に該当するので、国などの官庁が発注するものが多くを占めています。

土木工事と建築工事の違いとは?

まず前提として、建設業の中に「土木工事」と「建築工事」が存在しています。
土木工事は、主に橋や道路・ダムなどを造る工事で、建築工事はビルや住宅、マンションを造る工事を指します。

建物を造る工事は「建築工事」それ以外の建造物を造る工事が「土木工事」です。

ただ、「杭基礎工事」のような分類が曖昧な工事も存在します。
ビルや住宅などの建設にあたり、杭を打ち込む場合は建築工事に分類され、橋やダムなどの建設で杭を打ち込む場合は土木工事に分類されます。
杭基礎工事に関しては、目的によって土木工事か建設工事を分類します。

土木工事の種類は大きく分けて11種類

土木工事の中には様々な種類があり、具体的には以下の工事が土木工事です。

  • 道路工事
  • 河川、海岸工事
  • 橋梁工事
  • トンネル工事
  • ダム建設工事(砂防ダム工事、貯水池ダム工事など)
  • 空港建設工事
  • 土地区画整理工事
  • 公道下の下水道工事(上水道は含まない)
  • 農業土木工事(灌漑水道工事や農用造成工事など)
  • 砂防工事
  • 森林土木工事(治山工事や林道工事など)

各工事の目的と施工内容について解説します。

道路工事

<目的>

道路工事は移動を効率化するために行われます。

<内容>

道路工事には大きく分けて以下の3つの種類があります。

・新設工事
新しく道路を造る工事。

・維持、修繕工事
老朽化した道路のアスファルトのメンテナンスや、標識やガードレールなどの取り替えを行う工事です。

・改良工事
幅が狭く見通しの悪い道路を幅広にする工事や、生活環境を整備するバリアフリー化工事です。

河川工事、海岸工事

<目的>

主に河川や海岸で洪水等の水害を防ぐために行われます。

<内容>

河川、海岸工事の主な工事には大きく分けて以下の2つの種類があります。

・堤防建設工事
大雨で水位が上昇した時のために、盛り土やコンクリート等で、堤防の建設や補強を行う工事です。

・床止め工事
流水によって変形しやすい地形の形状維持のために、コンクリートブロック等を設置して地盤を補強する工事です。

橋梁工事

<目的>

道路・鉄道等の輸送時に、山や川などの障害となるものをスムーズに横断する目的で行います。

<内容>

橋梁工事は大きく下部工と上部工に分かれており、下部→上部の順序で施工します。

下部工とは基礎の部分にあたり、地中に杭を打ち、その杭を中心にコンクリートを固めて橋脚を構築します。
上部工とは橋の本体となる道路や線路の部分にあたり、下部工で構築した橋脚に橋桁を設置し、その上に道路や線路を造ります。

トンネル工事

<目的>

地中や水中、山の中に一般的な道路や鉄道のほか、上下水道やガス管等の設置する目的でトンネル工事が行われます。

<内容>

地盤や用途に応じて工法が4種類あり、「山岳工法」「シールド工法」「開削工法」「沈埋工法」が存在します。

・山岳工法
山に用いられる工法で、まず掘削した表面を吹き付けコンクリートで固めます。
その後地山の状況に応じてロックボルトを打ち込みながら進める工法です。

・シールド工法
先端にカッターのついた円筒形の機械で崩壊しようとする土を押さえつつ掘削していく工事です。
主に都市部の地下鉄や下水道等の施工条件が厳しい現場で用いられています。

・開削工法
地表面から掘り進めてトンネルを造り、上部を埋め戻す工事です。
主に都市部の比較的浅い位置のトンネルに用いられています。

・沈埋工法
水底トンネルで用いられる工法で、陸上で製作した筒を掘削した海底に設置したのち、次々接合する工事です。

ダム建設工事(砂防ダム工事、貯水池ダム工事など)

<目的>

貯水池ダム工事の目的は、水力発電や水害のための発電、治水、利水で、砂防ダム建設の目的は土砂を蓄え、土砂災害を未然に防ぐ等の目的が挙げられます。

<内容>

まず、工事用の道路を造り運搬経路を確保します。
貯水池ダム工事では工事中も下流に水を流すため、川の迂回路として仮排水路を構築します。
ダム構築にあたり、ダムの土台となる基礎地盤を出すために測量、伐採などを行い、表土や悪い地盤をブルドーザやダイナマイトで掘削して取りのぞきます。
その後コンクリートを製造、運搬し、ダム本体となる堤体を建設します。

空港建設工事

<目的>

空港の新設や拡張、既存施設の保守や補強等が目的で行われます。

<内容>

空港を新設する際、測量をして用地を確定させ設計をします。
海上に建設する場合は護岸工事や埋立造成工事を行い、陸上に建設する場合は要地造成工事を行います。
その後の流れは同様で、建物などの建築工事や航路の舗装工事等を行います。
また、メンテナンス工事では、航路の舗装や芝・植生、標識、灯火・照明、マーキング、排水等の工事があります。

土地区画整理、土地造成工事

<目的>

道路新設等の土地区画整理事業によって、建築物の移転等が発生する際に移転先の造成や道路、水路、電気、ガス等の整備が必要になるためです。

<内容>

土地区画整理事業の計画に沿うように、土地をならして整え、建物の建設等を行う工事です。
道路の整備工事を例に挙げると、適切に計画を立てて施工しなければ周辺住民に迷惑がかかるため、慎重に進めていかなければいけません。

公道下の下水道工事(上水道は含まない)

<目的>

汚水処理や公共水域の環境保全だけでなく、局地的な大雨の対策や再生水利用等のインフラ機能を保つために行われます。

<内容>

まず舗装を切断し、道路を掘り下げます。
掘り下げる際、土が崩れないように土留め矢板を設置します。
その後、下水道管を設置するために基礎を造り下水道管を敷設します。
掘った穴に土を入れ、その上を舗装して工事が完了します。

農業土木工事(灌漑水道工事や農用造成工事など)

<目的>

区画整理及び排水改良を行い、農地の保全や生産性の向上を図る目的で行われます。

<内容>

農業土木工事は主に灌漑水道工事や農用造成工事があります。
灌漑水道工事は用水路等を設置し、外部から人工的に農地に水を引く工事で、農用造成工事は耕作に適した土を埋土・盛り土し、農用に形質を変更させ、土地を農地にする工事です。

砂防工事

<目的>

土砂崩れ等の災害の予防や、河川に土砂がたまることで発生する氾濫を防ぐことが目的です。

<内容>

砂防工事は大きく以下の3つの種類があります。

・山腹工
山の斜面に、草木を植えることや壁や柵を立て、斜面の土砂崩れを防ぐ工事です。
・砂防堰堤
堰堤を川に設置することで、大きな土石を堰き止めることができ、川の勾配も緩まり、流水速度が遅くなることで土石流が下流に流れにくくする工事です。
・床固工
河床や河岸が流水によって削られることを防ぐため床固工及び護岸工事も併せて行います。

森林土木工事(治山工事や林道工事など)

<目的>

土砂崩れの防止や森林内の道を整備する目的で行われている。

<内容>

森林土木工事は主に以下の2つの種類があります。

・治山工事
植生を導入するための基礎を造成する工事です。

・林道工事
森林内の道を造成する工事です。

土木工事に関わる3つの主要資格を紹介

土木作業員になるために資格は特に必要ありませんが、資格を取得すると請け負える工事の幅が広がります。
土木工事を請け負う際の基準となるので、資格を取得することは工事において大事なポイントです。

技術士

技術士は部門ごとに分かれており、簡単に説明すると各部門のスペシャリストと見なされ、工事監理技術調査を行う際の資格です。

技術士の資格を取得するメリットとしては、公共工事を入札する際の評価点が上がり、受注しやすくなるという点があります。
公共工事が多い土木工事において、技術士の資格を取得することは重要なポイントです。

土木施工管理技士

土木施工管理技士は1級と2級があり、施工管理をする上で重要な資格となります。
土木施工管理技士を取得していると、主任技術者監理技術者になることができ、工事金額が大きくなると、現場ごとに技術者の配置が必要です。

金額の大きな現場を受注するには必須となる資格なので、土木施工管理技士の資格保有者の方は会社に重宝される存在です。
土木施工管理技士について詳しくはこちら

RCCM

RCCMは建設コンサルタントとして登録する際に必要な資格です。
簡単に説明すると、工事における業務把握能力体制管理能力工程管理能力瑕疵等のチェック能力が必須となる資格です。

RCCMを取得すると技術的な面を高く評価され、工事品質の向上が望めるので、建設業において重要な資格の1つとされています。
RCCMとは?メリット・デメリットも併せて紹介!

まとめ

土木工事は社会的なインフラ工事がほとんどなので、官庁案件が大多数を占めています。
工事の種類は幅が広く、多岐にわたります。
私たちが快適に生活できているのも、土木工事が大きな要因となっていることが言えます。

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